
多くの著名人や芸能人が始めたことによって、オンラインサロンが世間に認知され始めてきました。
とはいえ、まだ「オンラインサロンって具体的にどういうものなの?」「オンラインサロンってどうやって作るの?」という疑問を持っている方は多いのではないでしょうか?
そこで今回は、オンラインサロンとは一体何なのかということや、オンラインサロンの作り方・始め方について説明していきます。
一見難しそうに見えるオンラインサロンですが、仕組みはいたって簡単で作るのも難しくないのです。
この記事を読めば、オンラインサロンについての理解が深まり、オンラインサロンを今すぐ始めることができるようになります。
目次
オンラインサロンとは?何ができるのかを説明

オンラインサロンとは、簡潔にいえばSNSなどを利用したオンライン上の会員制コミュニティのことを指します。
難しく捉えられがちなオンラインサロンですが、要するに主催者のいるグループLINEやFacebookの非公開グループでしかないのです。
ただ、オンラインサロンには主催者がいるので、コミュニティごとに特徴のあるコンテンツが用意されています。
そんなオンラインサロンの仕組みやオンラインサロンでできること、他のサービスとの違いを見ていきましょう。
オンラインサロンの仕組み
繰り返しになりますがオンラインサロンの仕組みは、基本的にはオンライン上の会員制コミュニティです。
SNSなどを利用して会員しか見ることのできないチャットルームのようなものを作ります。
オンラインサロンで利用されるSNSは例えば以下です。
- LINE
- オンラインサロンのプラットフォーム
無料でやっている主催者もいますが、多くの場合は月額課金制を採っていて、1ヶ月にいくらかの会費を集めています。
オンラインサロンでできること
オンラインサロンでできることには、具体的にら以下のようなものがあります。
- 有益な情報発信
- 主催者と参加者の交流
- 参加者同士の交流
基本的には何かの分野に精通している人や、著名人・有名人などがオンラインサロンを主催しています。
その道に精通した人が発信する情報には価値があるので、お金を払ってでも知りたいという人たちが集まるのです。
また、有名人が主催するオンラインサロンに入る目的は主に「主催者との交流」ということになるでしょう。
それに加えて「参加者同士の交流」ができるのがオンラインサロンの特徴で、主催者の価値観に近い人が交流する場としての働きもあります。
他のシステムとの違いや特徴
オンラインサロンという言葉自体は比較的新しいもので、2012年頃から使われ始めて近年では1つのコンテンツとして確立し始めています。
それ以前からあった情報発信やコミュニケーションのツールとしては、以下のようなものが挙げられます。
- ブログ
- メルマガ
- YouTube
オンラインサロンがこれらのツールと違うのは、コミュニケーションが双方向的だということです。
メルマガなどでは一方的に情報を受け取るだけですが、双方向的にコミュニケーションを取れることで情報の質が上がります。
また、実際にイベントに参加するのは億劫だという人にとっては、スマホ1つで参加できるオンラインサロンは手軽だといえるでしょう。
オンラインサロンを立ち上げるメリット・デメリット

上で紹介したようにブログやメルマガ、YouTubeなどのツールもある中で、あえてオンラインサロンを立ち上げるメリットとは一体何なのでしょうか?
また、オンラインサロンを立ち上げることには、主催者側にデメリットはないのでしょうか?
ここでは、オンラインサロンを立ち上げるメリット・デメリットについて説明します。
オンラインサロンを立ち上げるメリット
オンラインサロンを立ち上げる最大のメリットは、中身のある生産的な意見交換ができるということです。
会員制のコミュニティなので外野から野次が飛んでくることがなく、反対意見も「批判」ではく質の良い「意見」となります。
例えば、TwitterのリプやYouTubeのコメント欄が荒れることがよくありますが、あれは発信者に興味・関心の薄い人もコメントできてしまうからです。
オンラインサロンはわざわざ会員制というハードルを設けて、その上で課金をさせるので、興味・関心のない人はコミュニティ内にはいません。
多くの人たちとより良い議論を行いたいのであれば、オンラインサロンは格好のシステムといえるでしょう。
オンラインサロンを立ち上げるデメリット
オンラインサロンのデメリットの1つには、主催者の責任が問われるというものがあります。
これはどんなコミュニティでも同じですが、コミュニティメンバーが起こした問題は、世間にはそのコミュニティ自体の問題と認識されてしまうのです。
例えば、アイドルグループのメンバーが犯罪を犯せば、そのグループ自体の評判が落ちることになります。
また、他のオンラインサロンが問題を起こせば、オンラインサロン自体が悪いものとして捉えられてしまうことも考えられます。
そういったデメリットには常に配慮して、運営していく責任が求められるのです。
オンラインサロンの作り方・始め方

ここではオンラインサロンの作り方と始め方について、手順を踏まえて紹介していきます。
オンラインサロンを作る方法には2種類があり、1つはプラットフォームを利用する方法、もう1つは自前で作る方法です。
プラットフォームを利用する方が簡単ではありますが、手数料を払わなければいけないというデメリットもあります。
一方で自前で作るとなると入退会の手続きを自分でやらなければいけないので、トラブルは自分の責任となります。
これらを踏まえた上で、それぞれの作り方を参考にしてみてください。
オンラインサロンのプラットフォームを利用する
オンラインサロンを作る方法として1番始めに考えられるのが、オンラインサロンのプラットフォームを利用するという方法です。
主要なオンラインサロンのプラットフォームとしては以下のようなものが挙げられます。
- DMMオンラインサロン
- CAMPFIRE Community
- IDOBATA
入退会の手続きや、課金のシステムがすでに整っているので、手軽に始めることができます。
一方で、プラットフォームに依存するため、手数料を払わなければいけなかったり、プラットフォームが閉じたときに会員が0になってしまうという懸念点もあります。
ただ、トラブルが起こりにくいというのは、オンラインサロンをこれから始めるという方にとっては魅力的なポイントでしょう。
オンラインサロンを自前で作る方法
オンラインサロンを自前で作る場合、支払いの手数料やプラットフォームの利用料などを払う必要がありません。
また、プラットフォームに依存しないため、せっかく集めたサロンメンバーが0になってしまうという心配がないのも利点の1つです。
ただし、入退会の手続きを自分で処理したり、システムを自前で作ったりする必要があります。
以下では、オンラインサロンを自前で作る方法について、手順に沿って説明していきます。
Facebookの非公開グループを作る
オンラインサロンを自前で作る場合、メンバーしか参加できないグループチャットのようなものを準備する必要があります。
その際に1番簡単で利用者も多く使いやすいのが、Facebookの非公開グループです。
なので、Facebookのアカウントを持っていない方は、まずはFacebookのアカウントを開設しましょう。
Facebookの非公開グループを作成する手順は、以下の通りです。
- Facebookのホーム画面にアクセス
- [グループ]という項目を選択
- [+グループを作成]という項目を選択
- プライバシー設定で[非公開グループ]を選択
以上でオンラインサロンの活動を行うチャットグループの作成は完了です。
オンラインサロンの入会ページを作る
次に必要なのは、参加者にとってオンラインサロンの入り口となる入会ページを作るということです。
オンラインサロンの入会ページは、通常のホームページやブログを作るのと同じ手順で行います。
そのためにはサイトのURL(ドメイン)とサーバー、そしてサイトを管理・デザインするためのソフトウェアを導入します。
ドメインやサーバー、ソフトウェアの主要な例としては、以下のようなものがあります。
- ドメイン:エックスドメイン
- サーバー:エックスサーバー
- ソフトウェア:ワードプレス
ワードプレスの導入まで完了したら、固定ページを作って申し込みフォームを設置すれば入会ページの完成です。
サブスクリプションのシステムを作る
オンラインサロンの作成で1番ネックになるのが、集金のシステムをどうするかということです。
ただこれも既存のシステムを利用してしまえば、それほど難しくなくお金もかけずに作ることができます。
特にこだわりがなければ、paypalを利用して支払いを管理するのが良いでしょう。
paypalでサブスクリプションのシステムを作る手順は、以下の通りです。
- paypalビジネスアカウントを作成
- paypalの定期支払いである「購読」を設定
- メールやメッセージで決済ボタンを送る
1つ注意しなければいけないのは、Facebookの非公開グループとpaypalは連動していないということです。
非公開グループに入会するときと退会するときに、支払いの開始と中止の手続きを忘れないようにしましょう。
オンラインサロンを成功させるポイント

ここでは実際にオンラインサロンを立ち上げたあと、成功させるためのポイントを紹介していきます。
上で説明したようにオンラインサロンを立ち上げること自体は誰にでもできますが、続けるのは本当に難しいです。
実際、多くの著名人やインフルエンサーの方がオンラインサロンを立ち上げては、数年の間に消えていっています。
あなたが同じ失敗を繰り返さないように、最低限以下で紹介するポイントを押さえて、オンラインサロンを運営していきましょう。
オンラインサロンをメインコンテンツにしない
一見矛盾するようですが、オンラインサロンをメインコンテンツにしないということは非常に核となるポイントです。
「とにかくオンラインサロンをやりたい」「みんなが集まる場を作りたい」といってオンラインサロンを運営すると、必ずといっていいほど失敗します。
オンラインサロンはあくまでコンテンツを表現する手段であって、目的であってはならないからです。
例えば、みんなで何か1つのものを作るためにオンラインサロンで人を集める、有意義な意見交換をするためにサロンで話し合うといったことが挙げられます。
何のためにオンラインサロンが存在するのか、ということを考えて運営していきましょう。
ユーザーに飽きられないコンテンツを提供する
オンラインサロンのメンバーであるユーザーに飽きられないコンテンツを提供し続けなければ、オンラインサロンは潰れてしまいます。
なぜなら、オンラインサロンで得られるものがなくなったら、会員であり続ける必要がなくユーザーは退会していってしまうからです。
例えば、「お金を稼ぐ方法」などのノウハウ提供がメインのオンラインサロンなら、お金が稼げるようになったらそのサロンにいる価値がなくなってしまいます。
逆にいつまでも稼げなければ、「オンラインサロンにいても稼げない」となってユーザーは抜けていってしまいます。
オンラインサロンはコンテンツありきのシステムなので、提供するコンテンツはしっかり練っておきましょう。
オンライン会費の使い道をしっかり考える
オンラインサロンはサブスクリプションのシステムなので、自動的にお金が入ってくるから楽だと捉えられがちです。
しかし実際はそうではなく、ユーザーが会費に見合った価値を感じるコンテンツを提供し続けなければ辞めていってしまいます。
なので、オンラインサロンで集めた会費の使い道はしっかり考えて、ユーザーが納得することに使わなければいけないのです。
例えば、オンラインサロンで得た収入で旅行に行っていたり、美味しい物を食べていたりすると場合によってはメンバーから批判を受けてしまうかもしれません。
オンラインサロンで得たお金はあくまでオンラインサロンに還元するというのが、基本の考え方だといえるでしょう。
オンラインサロンは誰でも簡単に始められる!

今回は、オンラインサロンとは一体何なのかということや、オンラインサロンの作り方・始め方について説明してきました。
本記事の要点は、以下の通りです。
- オンラインサロンとは、SNSなどを利用したオンライン上の会員制コミュニティである
- オンラインサロンには、主催者の会員が双方向的にコミュニケーションを取れるというメリットがある
- 一方で会員の起こした問題は主催者の責任として認知されるというデメリットもある
- オンラインサロンを作る方法には「プラットフォームを利用する」「SNSを利用して自前で作る」の2つがある
- オンラインサロンは作るよりも続ける方が難しいので、戦略を練って運営する必要がある
一見難しそうに見えるオンラインサロンですが、実はわかってしまえばそれほど難しくなく簡単で作るのも簡単なのです。
この記事を参考にして、オンラインサロンについての理解を深め、あなたもオンラインサロンを始めてみてはいかがでしょうか?